Yoshizen's Blog

釈尊の教え — その原形

釈尊の教えの原形を考える上で最も決定的な鍵となるのはその僧伽(サンガ)にカーストは

存在しなかったという事実です。何故カーストという概念が生れたのか?---実は

それこそがヒンズー教の根底である輪廻再生の観念で,カーストはその個人の前生の反映,

その結果に外ならないという理屈であったのです。

釈尊の時代はちょうどこのヒンズー思想の勃興期で,儀式的なバラモン教から陰惨な宿命論ヘの

移行期であった訳です。  これはかつて日本にあった『天中殺』の流行のようなもので,

それを真に受けて信じ込んだ人間は恐怖のパニックに陥った

当時の新興宗教のグルが説く輪廻再生,カーストのくびき説におびえる人々に

“心配するには及ばない,そもそもベーダやヒンズー教で言うような不滅の魂(アートマン)など

と言うものは無い。人の肉体が死ねばそこに宿っていた魂,我と言うものも消滅する。これが

涅槃であり,そもそも我(セルフ)などと言うものは当人の思い込み,妄想以外の何物でもない”

と説かれたのです。つまりこの教えは『輪廻再生を繰返す永遠の苦(娑婆,サムサラ)からの解放』

ではなく『“輪廻再生を繰返す永遠の苦”という誤ったヒンズー説からの解放を説いた訳だったのです。

古典的べーダ以来一般的に信じられていた不滅の魂(アートマン)を否定し,それが輪廻再生して

カーストが現れるとしたヒンズー教の流行思想を否定した

釈尊の説は実に革命的な教えであったと言えるでしょう。(この教えの根底に縁起,

因縁説(肉体と精神,我の相互依存)がありそもそも我などというものは存在し得ないという

考えが包括的空観に発展していった訳です。)  と言う史実を一見するだけで,仏教というものが

いかにヒンズーやタントラと混合され換骨奪胎されて来ていたかを窺い知る事ができます。

つまり人類は実に2000年以上に渉って釈尊を冒涜し続けていたのです。

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